太宰治 『津軽』 ハイカラ町の家には、こはい人もゐないので、前夜、少し飲みすぎたのである。 脂汗が、じつとりと額に涌いて出る。 爽かな朝日が汽車の中に射込んで、私ひとりが濁つて汚れて腐敗してゐるやうで、どうにも、かなはない気持である。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア