この兄は、なくなる二、三年まえから、もう寝たり起きたりでありました。
結核菌が、からだのあちこちを虫食いはじめていたのでした。
それでも、ずいぶん元気で、田舎にもあまり帰りたがらず、入院もせず、戸山が原のちかくに一軒、家を借りて、同郷のWさん夫婦にその家の一間にはいってもらって、あとの部屋は全部、自分で使って、のんきに暮していました。
この兄は、なくなる二、三年まえから、もう寝たり起きたりでありました。
結核菌が、からだのあちこちを虫食いはじめていたのでした。
それでも、ずいぶん元気で、田舎にもあまり帰りたがらず、入院もせず、戸山が原のちかくに一軒、家を借りて、同郷のWさん夫婦にその家の一間にはいってもらって、あとの部屋は全部、自分で使って、のんきに暮していました。