太宰治 『あさましきもの』 女は、息もたえだえの思いで、幾度となく胴をくねらせた。 けれども、大学生は、レインコオトのポケットに両手をつっこんだまま、さっさと歩いた。 女は、その大学生の怒った肩に、おのれの丸いやわらかな肩をこすりつけるようにしながら男の後を追った。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア