自分は面の皮が厚いというのか、遠慮がなさ過ぎると云うのか、それほど宅のものが気兼をして、云わば敬して遠ざけているような兄の書斎の扉を他よりもしばしば叩いて話をした。
中へ這入った当分の感じは、さすがの自分にも少し応えた。
けれども十分ぐらい経つと彼はまるで別人のように快活になった。
自分は面の皮が厚いというのか、遠慮がなさ過ぎると云うのか、それほど宅のものが気兼をして、云わば敬して遠ざけているような兄の書斎の扉を他よりもしばしば叩いて話をした。
中へ這入った当分の感じは、さすがの自分にも少し応えた。
けれども十分ぐらい経つと彼はまるで別人のように快活になった。