太宰治 『父』 お米だけでも、なかなか重いんです。 家の者の眼には、涙が光っていた。 おなかにも子供がいるし、背中にひとりおんぶして、もうひとりの子の手をひいて、そうして自身もかぜ気味で、一斗ちかいお米を運ぶ苦難は、その涙を見るまでもなく、私にもわかっている。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア