いっそ他人のふりをしようと早足に歩いてみても、ポチは私の傍を離れず、私の顔を振り仰ぎ振り仰ぎ、あとになり、さきになり、からみつくようにしてついてくるのだから、どうしたって二人は他人のようには見えまい。
気心の合った主従としか見えまい。
おかげで私は外出のたびごとに、ずいぶん暗い憂欝な気持にさせられた。
いっそ他人のふりをしようと早足に歩いてみても、ポチは私の傍を離れず、私の顔を振り仰ぎ振り仰ぎ、あとになり、さきになり、からみつくようにしてついてくるのだから、どうしたって二人は他人のようには見えまい。
気心の合った主従としか見えまい。
おかげで私は外出のたびごとに、ずいぶん暗い憂欝な気持にさせられた。