自分はそれから約一週間ほどというもの、夕食以外には兄と顔を合した事がなかった。
平生食卓を賑やかにする義務をもっているとまで、皆なから思われていた自分が、急に黙ってしまったので、テーブルは変に淋しくなった。
どこかで鳴く蛼の音さえ、併んでいる人の耳に肌寒の象徴のごとく響いた。
自分はそれから約一週間ほどというもの、夕食以外には兄と顔を合した事がなかった。
平生食卓を賑やかにする義務をもっているとまで、皆なから思われていた自分が、急に黙ってしまったので、テーブルは変に淋しくなった。
どこかで鳴く蛼の音さえ、併んでいる人の耳に肌寒の象徴のごとく響いた。