夏目漱石 『行人』 兄妹として云えば、自分とお重とは余り仲の善い方ではなかった。 自分が外へ出る事を、まず第一に彼女に話したのは、愛情のためというよりは、むしろ面当の気分に打勝たれていた。 すると見る見るうちにお重の両方の眼に涙がいっぱい溜って来た。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア