だいいち、あなたにこんなに看破されて、こんな、こんな、」まぬけた悪鬼なんてあるもんじゃない、と言おうとしたのだが言えなかった。
どこかで、まだ私がこの先輩をだましているのかも知れないと思ったからである。
私が言い澱んでいると、先輩は、どれどれと言って私の手から巻紙を取り上げて、
だいいち、あなたにこんなに看破されて、こんな、こんな、」まぬけた悪鬼なんてあるもんじゃない、と言おうとしたのだが言えなかった。
どこかで、まだ私がこの先輩をだましているのかも知れないと思ったからである。
私が言い澱んでいると、先輩は、どれどれと言って私の手から巻紙を取り上げて、