夏目漱石 『行人』 怒り得るならば、この間罵しられて彼の書斎を出るとき、すでに激昂していなければならなかった。 自分は後から小さな石膏像の飛んでくるぐらいに恐れを抱く人間ではなかった。 けれどもあの時に限って、怒るべき勇気の源がすでに枯れていたような気がする。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア