太宰治 『道化の華』 い號室の患者は、本をぱちんと閉ぢて、葉藏のヴエランダの方をいぶかしげに眺めた。 ヴエランダには朝日を受けて光つてゐる白い籐椅子がひとつのこされてあるきりで、誰もゐなかつた。 その籐椅子を見つめながら、うつらうつらまどろんだ。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア