自分は年輩から云っても性格から云っても、平生なら兄の説に手を挙げて賛成するはずであった。
けれどもこの場合、彼がなぜわざわざパオロとフランチェスカを問題にするのか、またなぜ彼ら二人が永久に残る理由を、物々しく解説するのか、その主意が分らなかったので、自然の興味は全く不快と不安の念に打ち消されてしまった。
自分は奥歯に物の挟まったような兄の説明を聞いて、必竟それがどうしたのだという気を起した。
自分は年輩から云っても性格から云っても、平生なら兄の説に手を挙げて賛成するはずであった。
けれどもこの場合、彼がなぜわざわざパオロとフランチェスカを問題にするのか、またなぜ彼ら二人が永久に残る理由を、物々しく解説するのか、その主意が分らなかったので、自然の興味は全く不快と不安の念に打ち消されてしまった。
自分は奥歯に物の挟まったような兄の説明を聞いて、必竟それがどうしたのだという気を起した。