太宰治 『道化の華』 そのとき患者は、窓のそとの石垣を傳つてあそんでゐるたくさんの小さい磯蟹を見て、きれいだなあ、と言つた。 その邊の蟹は生きながらに甲羅が赤いのである。 なほつたら捕つて家へ持つて行くのだ、と言ひ殘してまた意識をうしなつた。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア