夏目漱石 『行人』 自分はまたこの愛嬌に対して柔げられた兄の気分が、彼の眼に強く集まった例も知らなかった。 兄は人の手前極めて自尊心の強い男であった。 けれども、子供のうちから兄といっしょに育った自分には、彼の脳天を動きつつある雲の往来がよく解った。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア