夏目漱石 『行人』 さればと云って、兄に会って自分から彼を試験しようという勇気は無論起し得なかった。 三沢から聞いた兄の講義が一時変になった話も母には告げ得なかった。 自分は何も云う事のないのに、ぼんやり暗い部屋の襖の蔭に寒そうに立っていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア