太宰治 『逆行』 けれども金銭には割にけちであった。 ふだん友人の煙草ばかりをふかし、散髪をせず、辛抱して五円の金がたまれば、ひとりでこっそりまちへ出てそれを一銭のこさず使った。 一夜に、五円以上の金も使えなかったし、五円以下の金も使えなかった。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア