太宰治 『花火』 節子は、うなずいて、兄の大きい掌に自分の十円紙幣を載せてやる。 それだけで手を引込める事もあるが、なおも黙って手を差し出したままでいる事もある。 節子は一瞬泣きべそに似た表情をするが、無理に笑って、残りの五円紙幣をも勝治の掌に載せてやる。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア