自分も「見にいらっしゃい」とは云いかねた。
もっとも彼女の口に上った梅は、どこかの畠から引っこ抜いて来て、そのままそこへ植えたとしか思われない無意味なものであった。
嫂が来ないのとは異様の意味で、また同様の意味で、兄の顔はけっして自分の室の裡に見出されなかった。
自分も「見にいらっしゃい」とは云いかねた。
もっとも彼女の口に上った梅は、どこかの畠から引っこ抜いて来て、そのままそこへ植えたとしか思われない無意味なものであった。
嫂が来ないのとは異様の意味で、また同様の意味で、兄の顔はけっして自分の室の裡に見出されなかった。