十時に三木が、酔ってかえった。
久留米絣に、白っぽいごわごわした袴をはいて、明治維新の書生の感じであった。
のっそり茶の間へはいって来て、ものも言わず、長火鉢の奥に坐っている老母を蹴飛ばすようにして追いたて、自分がその跡にどっかと坐って、袴の紐をほどきながら、
十時に三木が、酔ってかえった。
久留米絣に、白っぽいごわごわした袴をはいて、明治維新の書生の感じであった。
のっそり茶の間へはいって来て、ものも言わず、長火鉢の奥に坐っている老母を蹴飛ばすようにして追いたて、自分がその跡にどっかと坐って、袴の紐をほどきながら、