桐畠というのは家のつい近所にある角地面の名であった。
そこへ住まうと何か祟があるという昔からの言い伝えで、この間まで空地になっていたのを、この頃になってようやく或る人が買い取って、大きな普請を始めたのである。
父は自分の家が第二の桐畠になるのを恐れでもするように、活々と傍のものに話し掛けた。
桐畠というのは家のつい近所にある角地面の名であった。
そこへ住まうと何か祟があるという昔からの言い伝えで、この間まで空地になっていたのを、この頃になってようやく或る人が買い取って、大きな普請を始めたのである。
父は自分の家が第二の桐畠になるのを恐れでもするように、活々と傍のものに話し掛けた。