あの富士は、ありがたかつた。
井伏氏は、その日に帰京なされ、私は、ふたたび御坂にひきかへした。
それから、九月、十月、十一月の十五日まで、御坂の茶屋の二階で、少しづつ、少しづつ、仕事をすすめ、あまり好かないこの「富士三景の一つ」と、へたばるほど対談した。
あの富士は、ありがたかつた。
井伏氏は、その日に帰京なされ、私は、ふたたび御坂にひきかへした。
それから、九月、十月、十一月の十五日まで、御坂の茶屋の二階で、少しづつ、少しづつ、仕事をすすめ、あまり好かないこの「富士三景の一つ」と、へたばるほど対談した。