太宰治 『富嶽百景』 私は、どてら着て山を歩きまはつて、月見草の種を両の手のひらに一ぱいとつて来て、それを茶店の背戸に播いてやつて、 「いいかい、これは僕の月見草だからね、来年また来て見るのだからね、ここへお洗濯の水なんか捨てちやいけないよ。 娘さんは、うなづいた。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア