太宰治 『富嶽百景』 いつか花嫁姿のお客が、紋附を着た爺さんふたりに附き添はれて、自動車に乗つてやつて来て、この峠の茶屋でひと休みしたことがある。 そのときも、娘さんひとりしか茶店にゐなかつた。 私は、やはり二階から降りていつて、隅の椅子に腰をおろし、煙草をふかした。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア