鉄のサラリイマンを思う。
片方は糸で修繕した鉄ぶちの眼がねをかけ、スナップ三つあまくなった革のカバンを膝に乗せ、電車で、多少の猫背つかって、二日すらない顎の下のひげを手さぐり雨の巷を、ぼんやり見ている。
なぐられて、やかれて、いまはくろがねの冷酷を内にひそめて、(断)
鉄のサラリイマンを思う。
片方は糸で修繕した鉄ぶちの眼がねをかけ、スナップ三つあまくなった革のカバンを膝に乗せ、電車で、多少の猫背つかって、二日すらない顎の下のひげを手さぐり雨の巷を、ぼんやり見ている。
なぐられて、やかれて、いまはくろがねの冷酷を内にひそめて、(断)