太宰治 『陰火』 鷹の羽の定紋うつた輕い幌馬車は、若い主人を乘せて、停車場から三里のみちを一散にはしつた。 からころと車輪が鳴る、馬具のはためき、馭者の叱咤、蹄鐵のにぶい響、それらにまじつて、ひばりの聲がいくども聞えた。 北の國では、春になつても雪があつた。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア