太宰治 『陰火』 あと一日がまんをして十月になつてから質屋へ行けば、利子がひと月分まうかると思つたので、僕は煙草ものまずにその日いちにち寢てばかりゐた。 晝のうちにたくさん眠つた罰で、夜は眠れないのだ。 夜の十一時半ころ、部屋の襖がことことと鳴つた。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア