お客のあさはかな虚栄と卑屈、店のおやじの傲慢貪慾、ああもう酒はいやだ、と行く度毎に私は禁酒の決意をあらたにするのであるが、機が熟さぬとでもいうのか、いまだに断行の運びにいたらぬ。
店へはいる。
「いらっしゃい」などと言われて店の者に笑顔で迎えられたのは、あれは昔の事だ。
お客のあさはかな虚栄と卑屈、店のおやじの傲慢貪慾、ああもう酒はいやだ、と行く度毎に私は禁酒の決意をあらたにするのであるが、機が熟さぬとでもいうのか、いまだに断行の運びにいたらぬ。
店へはいる。
「いらっしゃい」などと言われて店の者に笑顔で迎えられたのは、あれは昔の事だ。