熊本君は、紺絣の袷にフェルト草履、ステッキを持っていた。
なかなか気取ったものであった。
佐伯は、れいの服装に、私の着物在中の風呂敷包みを持ち、私は小さすぎる制服制帽に下駄ばきという苦学生の恰好で、陽春の午後の暖い日ざしを浴び、ぶらぶら歩いていたのである。
熊本君は、紺絣の袷にフェルト草履、ステッキを持っていた。
なかなか気取ったものであった。
佐伯は、れいの服装に、私の着物在中の風呂敷包みを持ち、私は小さすぎる制服制帽に下駄ばきという苦学生の恰好で、陽春の午後の暖い日ざしを浴び、ぶらぶら歩いていたのである。