太宰治 『乞食学生』 熊本君は、私たち二人に更に大いに喧嘩させて、それを傍で分別顔して聞きながら双方に等分に相槌を打つという、あの、たまらぬ楽しみを味わうつもりでいるらしかった。 佐伯は逸早く、熊本君の、そのずるい期待を見破った様子で、 「君は、もう帰ったらどうだい。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア