浅草の或る町の三味線職の長女として生れた。
かなりの店であったが、てるが十三の時、父は大酒のために指がふるえて仕事がうまく出来なくなり、職人をたのんでも思うようにゆかず、ほとんど店は崩壊したのである。
てるは、千住の蕎麦屋に住込みで奉公する事になった。
浅草の或る町の三味線職の長女として生れた。
かなりの店であったが、てるが十三の時、父は大酒のために指がふるえて仕事がうまく出来なくなり、職人をたのんでも思うようにゆかず、ほとんど店は崩壊したのである。
てるは、千住の蕎麦屋に住込みで奉公する事になった。