太宰治 『古典風』 アグリパイナは、ネロの手をひいて孤島の渚を逍遥し、水平線のかなたを指さし、ドミチウスや、ロオマは、きっと、あの辺だよ。 早く、ロオマへ帰りたいね、ロオマは、この世で一ばん美しい都だよ、そう教えて、涙にむせた。 ネロは無心に波とたわむれていた。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア