自分の眼が、ひとたびその邪念の萌さないぽかんとした顔に注ぐ瞬間に、僕はしみじみ嬉しいという刺戟を総身に受ける。
僕の心は旱魃に枯れかかった稲の穂が膏雨を得たように蘇える。
同時にその顔――何も考えていない、全く落ちつき払ったその顔が、大変気高く見える。
自分の眼が、ひとたびその邪念の萌さないぽかんとした顔に注ぐ瞬間に、僕はしみじみ嬉しいという刺戟を総身に受ける。
僕の心は旱魃に枯れかかった稲の穂が膏雨を得たように蘇える。
同時にその顔――何も考えていない、全く落ちつき払ったその顔が、大変気高く見える。