旅程にかけては、万事私の思いのままになっている兄さんが、なぜその時に限って断然私の申し出を拒絶したものか、私にはとんと解りませんでした。
後でその説明を聞いたら、三保の松原だの天女の羽衣だのが出て来る所は嫌いだと云うのです。
兄さんは妙な頭をもった人に違ありません。
旅程にかけては、万事私の思いのままになっている兄さんが、なぜその時に限って断然私の申し出を拒絶したものか、私にはとんと解りませんでした。
後でその説明を聞いたら、三保の松原だの天女の羽衣だのが出て来る所は嫌いだと云うのです。
兄さんは妙な頭をもった人に違ありません。