太宰治 『狂言の神』 ちろちろと舌でなめるが如く、はりあいのない呑みかたをしながら、乱風の奥、黄塵に烟る江の島を、まさにうらめしげに、眺めていたようである。 背を丸くし、頬杖ついて、三十分くらい、じっとしていた。 このまま坐って死んでゆきたいと、つくづく思った。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア