成熟した女学生がふたり、傘がなくて停車場から出られず困惑の様子で、それでもくつくつ笑いながら、一坪ほどの待合室の片隅できっちり品よく抱き合っていた。
もし傘が一本、そのときの私にあったならば、私は死なずにすんだのかも知れない。
溺れる者のわら一すじ。
成熟した女学生がふたり、傘がなくて停車場から出られず困惑の様子で、それでもくつくつ笑いながら、一坪ほどの待合室の片隅できっちり品よく抱き合っていた。
もし傘が一本、そのときの私にあったならば、私は死なずにすんだのかも知れない。
溺れる者のわら一すじ。