太宰治 『狂言の神』 その満開の一枝に寒くぶらんとぶらさがっている縄きれを見つめていた。 あの縄をポケットに仕舞って行こうか。 門のそとの石段のうえに立って、はるか地平線を凝視し、遠あかねの美しさが五臓六腑にしみわたって、あのときは、つくづくわびしく、せつなかった。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア