太宰治 『未帰還の友に』 何せまだ、ひどく寒かった。 僕は暗いうちから起きて、上野駅へ行き、改札口の前にうずくまって、君もいよいよ戦地へ行くことになったのだとひそかに推定していた。 遠慮深くて律義な君が、こんな電報を僕に打って寄こすのは、よほどの事であろう。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア