太宰治 『未帰還の友に』 君と逢ったらすぐに、ものも言わずに、その吉祥寺のスタンドに引っぱって行くつもりでいたのだが、しかし、君の汽車は、ずいぶん遅れた。 三時間も遅れた。 僕は改札口のところで、トンビの両袖を重ねてしゃがみ、君を待っていたのだが、内心、気が気でなかった。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア