太宰治 『未帰還の友に』 僕は薄暗い店のほうにおじさんをおびき寄せた。 あれは昭和十六年の暮であったか、昭和十七年の正月であったか、とにかく、冬であったのはたしかで、僕は店のこわれかかった椅子に腰をおろし、トンビの袖をはねてテーブルに頬杖をつき、 「まあ、あなたもお坐り。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア