私はお貞さんのつづきでも出る事と思って、暗い中でそれとなく兄さんの声を待ち受けていたのですが、兄さんは煙草に魅せられた人のように、時々紙巻の先を赤くするだけで、なかなか口を開きません。
それを石段の下へ投げて私の方へ向いた時は、もう話題がお貞さんを離れていました。
私は少し意外に思いました。
私はお貞さんのつづきでも出る事と思って、暗い中でそれとなく兄さんの声を待ち受けていたのですが、兄さんは煙草に魅せられた人のように、時々紙巻の先を赤くするだけで、なかなか口を開きません。
それを石段の下へ投げて私の方へ向いた時は、もう話題がお貞さんを離れていました。
私は少し意外に思いました。