自分は海辺の病院に収容せられ、故郷から親戚の者がひとり駈けつけ、さまざまの始末をしてくれて、そうして、くにの父をはじめ一家中が激怒しているから、これっきり生家とは義絶になるかも知れぬ、と自分に申し渡して帰りました。
けれども自分は、そんな事より、死んだツネ子が恋いしく、めそめそ泣いてばかりいました。
本当に、いままでのひとの中で、あの貧乏くさいツネ子だけを、すきだったのですから。
自分は海辺の病院に収容せられ、故郷から親戚の者がひとり駈けつけ、さまざまの始末をしてくれて、そうして、くにの父をはじめ一家中が激怒しているから、これっきり生家とは義絶になるかも知れぬ、と自分に申し渡して帰りました。
けれども自分は、そんな事より、死んだツネ子が恋いしく、めそめそ泣いてばかりいました。
本当に、いままでのひとの中で、あの貧乏くさいツネ子だけを、すきだったのですから。