しかし、その見はった眼には、驚愕の色も嫌悪の色も無く、ほとんど救いを求めるような、慕うような色があらわれているのでした。
ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、ひとの不幸にも敏感なものなのだから、と思った時、ふと、その奥さんが松葉杖をついて危かしく立っているのに気がつきました。
駈け寄りたい思いを抑えて、なおもその奥さんと顔を見合せているうちに涙が出て来ました。
しかし、その見はった眼には、驚愕の色も嫌悪の色も無く、ほとんど救いを求めるような、慕うような色があらわれているのでした。
ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、ひとの不幸にも敏感なものなのだから、と思った時、ふと、その奥さんが松葉杖をついて危かしく立っているのに気がつきました。
駈け寄りたい思いを抑えて、なおもその奥さんと顔を見合せているうちに涙が出て来ました。