「わたくしはあの陰気な中庭に入り込んで、生れてから初めて、拳銃と云うものを打って見ました時、自分が死ぬる覚悟で致しまして、それと同時に自分の狙っている的は、即ち自分の心の臓だと云う事が分かりました。
それから一発一発と打つたびに、わたくしは自分で自分を引き裂くような愉快を味いました。
この心の臓は、もとは夫や子供の側で、セコンドのように打っていて、時を過ごして来たものでございます。
「わたくしはあの陰気な中庭に入り込んで、生れてから初めて、拳銃と云うものを打って見ました時、自分が死ぬる覚悟で致しまして、それと同時に自分の狙っている的は、即ち自分の心の臓だと云う事が分かりました。
それから一発一発と打つたびに、わたくしは自分で自分を引き裂くような愉快を味いました。
この心の臓は、もとは夫や子供の側で、セコンドのように打っていて、時を過ごして来たものでございます。