太宰治 『桜桃』 私は黙って立って、六畳間の机の引出しから稿料のはいっている封筒を取り出し、袂につっ込んで、それから原稿用紙と辞典を黒い風呂敷に包み、物体でないみたいに、ふわりと外に出る。 もう、仕事どころではない。 自殺の事ばかり考えている。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア