太宰治 『列車』 その最初の喧嘩の際、汐田は卒倒せん許りに興奮して、しまひに、滴々と鼻血を流したのであるが、そのやうな愚直な揷話さへ、年若い私の胸を異樣に轟かせたものだ。 そのうちに私も汐田も高等學校を出て、一緒に東京の大學へはひつた。 それから三年經つてゐる。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア