テツさんは機關車のすぐ隣の三等客車に席をとつてゐた。
三四年まへに汐田の紹介でいちど逢つたことがあるけれども、あれから見ると顏の色がたいへん白くなつて、頤のあたりもふつくりとふとつてゐるのであつた。
テツさんも私の顏を忘れずにゐて呉れて、私が聲をかけたら、すぐ列車の窓から半身乘り出して嬉しさうに挨拶をかへしたのである。
テツさんは機關車のすぐ隣の三等客車に席をとつてゐた。
三四年まへに汐田の紹介でいちど逢つたことがあるけれども、あれから見ると顏の色がたいへん白くなつて、頤のあたりもふつくりとふとつてゐるのであつた。
テツさんも私の顏を忘れずにゐて呉れて、私が聲をかけたら、すぐ列車の窓から半身乘り出して嬉しさうに挨拶をかへしたのである。