太宰治 『ろまん燈籠』 吝嗇である。 長兄が、ひとにだまされて、モンテエニュの使ったラケットと称する、へんてつもない古いラケットを五十円に値切って買って来て、得々としていた時など、次男は、陰でひとり、余りの痛憤に、大熱を発した。 その熱のために、とうとう腎臓をわるくした。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア