もっとも私は、あの短篇小説に於いて、兄妹五人と、それから優しく賢明な御母堂に就いてだけ書いたばかりで、祖父ならびに祖母の事は、作品構成の都合上、無礼千万にも割愛してしまっているのである。
これは、たしかに不当なる処置であった。
入江の家を語るのに、その祖父、祖母を除外しては、やはり、どうしても不完全のようである。
もっとも私は、あの短篇小説に於いて、兄妹五人と、それから優しく賢明な御母堂に就いてだけ書いたばかりで、祖父ならびに祖母の事は、作品構成の都合上、無礼千万にも割愛してしまっているのである。
これは、たしかに不当なる処置であった。
入江の家を語るのに、その祖父、祖母を除外しては、やはり、どうしても不完全のようである。