すたすた二、三丁歩いて、うしろを振り返り、家人が誰もついて来ないという事を見とどけてから、懐中より鳥打帽をひょいと取出して、あみだにかぶるのである。
派手な格子縞の鳥打帽であるが、ひどく古びている。
けれども、これをかぶらないと散歩の気分が出ないのである。
すたすた二、三丁歩いて、うしろを振り返り、家人が誰もついて来ないという事を見とどけてから、懐中より鳥打帽をひょいと取出して、あみだにかぶるのである。
派手な格子縞の鳥打帽であるが、ひどく古びている。
けれども、これをかぶらないと散歩の気分が出ないのである。