一家中で、多少でも、その勲章を欲しいと思っているのは、末弟だけである。
末弟も流石にそれを授与されて胸に吊り下げられると、何だか恥ずかしくて落ちつかない気がするのだけれど、それを取り上げられて誰か他の人に渡される時には、ふっと淋しくなるのである。
次女の留守に、次女の部屋へこっそりはいっていって財布を捜し出し、その中のメダルを懐しそうに眺めている時もある。
一家中で、多少でも、その勲章を欲しいと思っているのは、末弟だけである。
末弟も流石にそれを授与されて胸に吊り下げられると、何だか恥ずかしくて落ちつかない気がするのだけれど、それを取り上げられて誰か他の人に渡される時には、ふっと淋しくなるのである。
次女の留守に、次女の部屋へこっそりはいっていって財布を捜し出し、その中のメダルを懐しそうに眺めている時もある。